沖縄+九州地方の外国人比率ランキング概要【2026年最新版】
令和7年(2025年)1月1日現在の住民基本台帳データをもとに、沖縄+九州地方(福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県)8県の外国人比率ランキングを作成しました。九州・沖縄地方は全国平均(約2.93%)を下回る水準ですが、福岡県を中心に外国人住民数が着実に増加しています。
特に熊本県では2022年以降のTSMC(台湾積体電路製造)菊陽工場の建設・稼働を契機に外国人住民が急増しており、半導体産業に関わる外国人技術者・労働者の流入が続いています。また沖縄県は米軍基地関連の外国人に加え、観光業・農業分野での外国人受け入れが拡大しています。
【ランキング一覧表】令和7年住民基本台帳データをもとに作成。外国人比率=外国人数÷総住民数×100で算出。
| 順位 | 都道府県 | 外国人数 | 総住民数 | 外国人比率 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 福岡県 | 111,461人 | 5,086,957人 | 2.191% |
| 2位 | 沖縄県 | 28,780人 | 1,484,081人 | 1.939% |
| 3位 | 大分県 | 19,892人 | 1,102,102人 | 1.805% |
| 4位 | 熊本県 | 28,883人 | 1,716,360人 | 1.683% |
| 5位 | 佐賀県 | 11,175人 | 794,252人 | 1.407% |
| 6位 | 長崎県 | 15,434人 | 1,274,371人 | 1.211% |
| 7位 | 鹿児島県 | 18,685人 | 1,558,920人 | 1.199% |
| 8位 | 宮崎県 | 11,345人 | 1,048,347人 | 1.082% |

全8県すべてが全国平均(2.93%)を下回っていますが、観光・農業・製造業など多様な分野での外国人受け入れ拡大が続いており、今後10年間で外国人比率の着実な上昇が見込まれます。データはすべて総務省「令和7年住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」から引用しています。
スポンサーリンク
外国人比率1位 福岡県の外国人住民実態と地域の特徴

福岡県は沖縄+九州地方で最も高い外国人比率2.191%、外国人住民数111,461人(総住民数5,086,957人)です。九州最大の都市・福岡市を有する福岡県は、アジアに近い地理的優位性を活かした国際都市化が進んでおり、韓国・中国・ベトナム・ネパール出身の留学生・就労者が多く集まっています。
福岡市は「アジアの拠点都市」として積極的にスタートアップ・IT・グローバル企業の誘致を進めており、外国人高度人材の流入が顕著です。特に中洲・天神・博多エリアには韓国・中国系の商業施設・飲食店が集積し、アジア系外国人コミュニティが形成されています。
福岡大学・九州大学・西南学院大学など多数の高等教育機関への留学生も多く、福岡市は「留学生の街」としての側面も持っています。留学後に福岡市内のIT企業・スタートアップに就職する外国人も増加しており、定住化が進んでいます。
北九州市では製造業・物流業での外国人雇用が拡大しており、久留米市・飯塚市など県内各地でも技能実習生・特定技能外国人の受け入れが増加しています。農業分野では、あまおういちご・博多なすなど農産物の産地での外国人農業従事者も増えています。
スポンサーリンク
外国人比率2位 沖縄県の外国人住民実態と地域の特徴

沖縄県は外国人比率1.939%、外国人住民数28,780人(総住民数1,484,081人)で2位です。沖縄県の外国人住民の特徴は、在日米軍基地(嘉手納基地・普天間基地等)に関連する米国人・その家族が一定数居住していることです。沖縄本島の中部地域(沖縄市・うるま市・北谷町など)は基地周辺の国際色豊かなエリアとして知られています。
観光業では、インバウンド観光の急拡大を背景にホテル・リゾート施設での外国人スタッフ採用が増加しています。中国・台湾・韓国・東南アジアからの観光客対応を担う多言語スタッフの需要が高まっており、外国語堪能な外国人の採用が進んでいます。
農業分野では、県内の農業地帯(本島中南部・宮古島・石垣島等)でさとうきび・パイナップル・マンゴー栽培の技能実習生受け入れが拡大。離島の農業地帯では人手不足が深刻であり、外国人労働力への依存度が高まっています。
那覇市には国際通り・牧志公設市場周辺に多国籍な飲食・小売環境が形成されており、外国人居住者・観光客が多く集まるエリアとなっています。沖縄県の外国人住民は今後も観光業・農業・建設業での需要拡大により増加が続く見通しです。
スポンサーリンク
外国人比率3位 大分県の外国人住民実態と地域の特徴

大分県は外国人比率1.805%、外国人住民数19,892人(総住民数1,102,102人)で3位です。別府市・大分市・湯布院を擁する大分県は温泉観光で知られる一方、製造業(自動車部品・電子部品)や農業・水産業での外国人受け入れが進んでいます。
別府市は「日本一の温泉地」として国内外から多くの観光客が訪れており、温泉旅館・ホテルでの外国人スタッフ採用が増加しています。また別府大学・立命館アジア太平洋大学(APU)など国際色豊かな大学に多くの留学生が在籍しており、留学生の地域経済への貢献が大きいです。立命館APUはアジア・オセアニア・アフリカ・南米など世界80か国以上から学生が集まる真の国際大学として知られています。
大分市・中津市・日田市などの製造業地帯でも技能実習生・特定技能外国人の受け入れが拡大。自動車部品・半導体・食品製造分野での外国人雇用が増加しています。農業分野では、大分特産のかぼす・椎茸・豊後牛などの生産農家でも外国人農業従事者が増えています。
大分県は「おおいた多文化共生推進プラン」を策定し、外国人住民の生活支援・日本語教育・就労支援に取り組んでいます。APUの存在もあり、国際的な人材育成・地域振興において外国人住民の存在感が高まっています。
スポンサーリンク
外国人比率4位 熊本県の外国人住民実態と地域の特徴

熊本県は外国人比率1.683%、外国人住民数28,883人(総住民数1,716,360人)で4位です。2022年以降のTSMC(台湾積体電路製造)菊陽工場の建設・稼働が熊本県の外国人住民動向に大きな影響を与えており、台湾・中国・韓国など東アジア出身の半導体技術者・管理職の流入が急増しています。
TSMC菊陽工場の建設には多くの外国人建設労働者が従事し、工場稼働後も外国人技術者・専門職の定住が進んでいます。関連サプライヤー企業の集積も加速しており、菊陽町・合志市・大津町など菊陽工場周辺地域の外国人人口が急増しています。
農業分野では、八代市のい草・トマト・スイカ産地での技能実習生受け入れが拡大。熊本県は農業産出額が全国上位の農業大県であり、農業分野での外国人労働力への依存度が高まっています。ベトナム・フィリピン・インドネシア出身の農業技能実習生が多く活躍しています。
熊本市でも留学生・就労外国人が増加しており、飲食・サービス業での外国人雇用が拡大しています。TSMC進出を契機とした国際化の加速により、熊本県の外国人比率は今後数年間でさらに大きく上昇すると予測されます。
スポンサーリンク
外国人比率5位 佐賀県の外国人住民実態と地域の特徴

佐賀県は外国人比率1.407%、外国人住民数11,175人(総住民数794,252人)で5位です。九州の中で比較的小規模な県ですが、有田焼・伊万里焼などの伝統工芸産業や農業(有明のりなど)、物流業(鳥栖市)での外国人雇用が見られます。
鳥栖市は九州の高速道路の結節点として物流の一大拠点となっており、物流倉庫・トラック輸送業での外国人労働者が増加しています。鳥栖プレミアムアウトレットなど商業施設の拡充もあり、サービス業での外国人雇用も拡大しています。唐津市・伊万里市など窯業・陶磁器産地では伝統工芸の担い手として外国人の受け入れも行われています。
農業分野では、佐賀平野の米・たまねぎ・いちごなどの産地で技能実習生の受け入れが拡大。有明海の海苔・魚介類の養殖・加工業でも外国人労働者が活躍しています。
佐賀県は人口減少・少子化が課題であり、外国人住民の受け入れ拡大が地域活力維持の重要施策となっています。「佐賀県多文化共生推進プラン」に基づく外国人支援施策の充実が進んでいます。
スポンサーリンク
外国人比率6位 長崎県の外国人住民実態と地域の特徴

長崎県は外国人比率1.211%、外国人住民数15,434人(総住民数1,274,371人)で6位です。江戸時代から続く国際貿易港・出島の歴史を持つ長崎県は、外国文化との交流の歴史が長い地域ですが、現在の外国人比率は九州の中では低い水準にとどまっています。
長崎市・佐世保市・諫早市など主要都市で外国人住民が増加しており、製造業・観光業・農業での外国人雇用が拡大しています。造船業が盛んな長崎市では、技能実習生・特定技能外国人が船舶建造・修理の現場で活躍しています。
観光業では、ハウステンボス(佐世保市)を中心に外国語対応スタッフの採用が増加。グラバー園・出島・稲佐山など長崎市の観光地でも外国人スタッフが活躍しています。農業分野では、島原半島・五島列島などの農業地帯で技能実習生の受け入れが進んでいます。
長崎県は人口減少・離島過疎化が深刻な課題であり、外国人住民の受け入れが地域活力維持の手段として注目されています。今後は農業・介護・建設業での特定技能外国人受け入れ拡大が見込まれます。
外国人比率7位 鹿児島県の外国人住民実態と地域の特徴

鹿児島県は外国人比率1.199%、外国人住民数18,685人(総住民数1,558,920人)で7位です。さつまいも・黒豚・黒毛和牛など農畜産物の産地として知られる鹿児島県では、農業分野での技能実習生・特定技能外国人受け入れが拡大しています。
鹿児島市・霧島市・薩摩川内市など主要都市での外国人住民増加に加え、農業地帯(薩摩地方・大隅地方)での農業従事外国人も増えています。さつまいも・茶・野菜の収穫期に多くの技能実習生が活躍しており、農業労働力の確保に外国人が欠かせない存在となっています。
観光業では、屋久島(世界自然遺産)・霧島温泉・指宿砂蒸し温泉など観光地での外国語対応ニーズが高まっており、外国語対応スタッフの採用が増加しています。また鹿児島大学・鹿児島国際大学などへの留学生も一定数おり、地域の国際化に貢献しています。
鹿児島県は人口減少・高齢化が進む地域であり、外国人住民の受け入れ拡大が地域活力維持・農業産業の継続に向けた重要施策です。今後は農業・水産業・介護分野での特定技能外国人受け入れが拡大する見通しです。
スポンサーリンク
外国人比率8位 宮崎県の外国人住民実態と地域の特徴

宮崎県は外国人比率1.082%、外国人住民数11,345人(総住民数1,048,347人)で、沖縄+九州地方の中で最も低い外国人比率です。宮崎県は農業・観光業を基幹産業とする地域であり、外国人住民は農業分野の技能実習生・特定技能外国人が中心です。
宮崎市・都城市・延岡市など主要都市での外国人住民増加に加え、農業地帯での技能実習生受け入れが拡大しています。都城市・小林市などの農業地帯では、ピーマン・きゅうり・マンゴーなど宮崎県特産農産物の生産を担う外国人農業従事者が増加しています。
観光業では、青島・日南・高千穂など県内観光地でのインバウンド対応が進んでおり、外国語対応スタッフの採用が始まっています。宮崎県はゴルフ・サーフィン・ランニングなどスポーツ合宿の聖地としても知られており、外国人スポーツ選手・コーチの受け入れも一定数あります。
宮崎県の外国人住民数は近年緩やかに増加しており、農業・介護・建設業での特定技能外国人受け入れ拡大により今後の比率上昇が見込まれます。県内の多文化共生環境の整備・日本語教育の充実が今後の課題です。
スポンサーリンク
まとめ:沖縄+九州地方の外国人データが示す今後の展望
本記事では令和7年住民基本台帳データをもとに沖縄+九州地方8県の外国人比率ランキングを作成しました。最後に各ポイントを整理します。
【ランキング総括】①1位:福岡県(2.191%)②2位:沖縄県(1.939%)③3位:大分県(1.805%)④4位:熊本県(1.683%)⑤5位:佐賀県(1.407%)⑥6位:長崎県(1.211%)⑦7位:鹿児島県(1.199%)⑧8位:宮崎県(1.082%)
沖縄+九州地方の全8県は全国平均(約2.93%)を下回っていますが、各県で農業・製造業・観光業を中心に外国人受け入れが着実に拡大しています。特に熊本県はTSMC進出による半導体産業の国際化で外国人比率の急上昇が続いており、今後数年間で大きな変化が見込まれます。福岡市のアジア拠点都市化・大分県APUの国際人材育成・沖縄県の観光業拡大など、各地域の特性を活かした外国人受け入れが進んでいます。
全国平均との差を縮めるためには、各県での多文化共生施策の充実・日本語教育・就労支援・子育て支援の整備が急務です。九州・沖縄地方の豊かな自然・文化・食を活かした外国人移住・定住促進策も重要であり、地域の持続可能な発展のために外国人住民との共生を深めていく取り組みが求められています。本データは令和7年(2025年)1月1日現在の住民基本台帳に基づくものです。



コメント