茨城県は、農業と製造業が盛んな県西・県南地域を中心に、外国人住民の比率が全国でも高い水準にある都道府県のひとつです。本記事では、総務省の住民基本台帳(令和7年)をもとに、茨城県内44市区町村の外国人比率ランキングを完全公開します。

茨城県 外国人比率ランキング 完全版(全44市区町村)
以下の表は、茨城県内の全市区町村を外国人比率の高い順に並べたものです。
よくある質問(FAQ)
Q. なぜ茨城県に外国人住民が多い地域があるのですか?
A. 茨城県では製造業・農業・漁業・観光業などの産業において外国人労働者の需要が高く、技能実習・特定技能などの在留資格で来日した外国人が定住するケースが増えています。また都市部では留学生や「技術・人文知識・国際業務」の在留資格を持つ外国人も多く居住し、地域経済を支える重要な存在となっています。
Q. 外国人が多い地域は治安が悪いのですか?
A. 外国人が多いことと治安の悪さは必ずしも直結しません。犯罪統計を見ると、外国人比率と犯罪発生率の間に明確な相関はなく、地域の治安は行政のサポート体制・地域コミュニティの連携・経済状況など多くの要因によって決まります。実際に外国人比率が高くても治安の良い地域は数多く存在します。
Q. どのような在留資格の外国人が多いですか?
A. 在留資格は地域の産業構造により異なります。製造業・農業が盛んな地域では「技能実習」「特定技能」が多く、都市部では「永住者」「日本人の配偶者等」「留学生」「技術・人文知識・国際業務」などが多い傾向があります。茨城県では地域の産業特性に応じた多様な在留資格の外国人が居住しています。
Q. 今後の外国人人口の見通しはどうなりますか?
A. 日本全体の少子高齢化・労働力不足を背景に、外国人労働者・移住者の受け入れは今後も拡大する見通しです。茨城県においても産業の担い手として外国人住民のさらなる増加が予測されており、多文化共生社会の実現に向けた行政・地域コミュニティの取り組みが一層重要になるでしょう。
| 順位 | 市区町村名 | 総人口 | 外国人数 | 外国人比率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 常総市 | 60,596 | 6,842 | 11.3% |
| 2 | 結城郡八千代町 | 21,082 | 2,051 | 9.7% |
| 3 | 鉾田市 | 46,537 | 4,066 | 8.7% |
| 4 | 坂東市 | 52,143 | 4,523 | 8.7% |
| 5 | 下妻市 | 42,071 | 3,201 | 7.6% |
| 6 | 猿島郡境町 | 24,769 | 1,826 | 7.4% |
| 7 | 東茨城郡大洗町 | 15,461 | 1,121 | 7.3% |
| 8 | 北相馬郡利根町 | 15,498 | 1,018 | 6.6% |
| 9 | 結城市 | 49,528 | 3,068 | 6.2% |
| 10 | つくば市 | 259,000 | 13,909 | 5.4% |
| 11 | 猿島郡五霞町 | 7,933 | 405 | 5.1% |
| 12 | かすみがうら市 | 39,893 | 1,923 | 4.8% |
| 13 | 稲敷市 | 37,012 | 1,780 | 4.8% |
| 14 | 小美玉市 | 48,482 | 2,225 | 4.6% |
| 15 | 土浦市 | 141,571 | 6,426 | 4.5% |
| 16 | 行方市 | 31,505 | 1,405 | 4.5% |
| 17 | 筑西市 | 99,804 | 4,403 | 4.4% |
| 18 | 龍ケ崎市 | 74,917 | 3,294 | 4.4% |
| 19 | 古河市 | 139,812 | 5,827 | 4.2% |
| 20 | 稲敷郡美浦村 | 14,156 | 580 | 4.1% |
| 21 | 神栖市 | 93,786 | 3,320 | 3.5% |
| 22 | 東茨城郡茨城町 | 30,523 | 865 | 2.8% |
| 23 | 稲敷郡阿見町 | 49,643 | 1,405 | 2.8% |
| 24 | 取手市 | 105,872 | 2,934 | 2.8% |
| 25 | 稲敷郡河内町 | 7,791 | 207 | 2.7% |
| 26 | 石岡市 | 69,937 | 1,662 | 2.4% |
| 27 | 牛久市 | 83,820 | 1,939 | 2.3% |
| 28 | 守谷市 | 70,900 | 1,475 | 2.1% |
| 29 | 桜川市 | 37,635 | 784 | 2.1% |
| 30 | 潮来市 | 26,088 | 541 | 2.1% |
| 31 | 鹿嶋市 | 65,217 | 1,291 | 2.0% |
| 32 | つくばみらい市 | 53,503 | 1,051 | 2.0% |
| 33 | 笠間市 | 72,567 | 1,246 | 1.7% |
| 34 | ひたちなか市 | 154,647 | 2,616 | 1.7% |
| 35 | 水戸市 | 267,467 | 4,429 | 1.7% |
| 36 | 北茨城市 | 40,014 | 652 | 1.6% |
| 37 | 常陸大宮市 | 37,861 | 497 | 1.3% |
| 38 | 那珂郡東海村 | 38,151 | 446 | 1.2% |
| 39 | 高萩市 | 25,769 | 284 | 1.1% |
| 40 | 日立市 | 163,855 | 1,736 | 1.1% |
| 41 | 久慈郡大子町 | 14,516 | 123 | 0.8% |
| 42 | 那珂市 | 53,167 | 411 | 0.8% |
| 43 | 東茨城郡城里町 | 17,708 | 115 | 0.7% |
| 44 | 常陸太田市 | 46,390 | 266 | 0.6% |
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外国人比率TOP5 各市区町村の詳細
第1位 常総市 ― 外国人比率11.3%

| 国籍・地域 | 在留外国人数(令和6年12月) |
|---|---|
| ブラジル | 1,914人 |
| フィリピン | 1,461人 |
| ベトナム | 1,350人 |
| スリランカ | 468人 |
| インドネシア | 429人 |

常総市は、総人口60,596人に対して外国人住民が6,842人、外国人比率11.3%と茨城県内で最も高い数値を示しています。
鬼怒川・小貝川が流れる常総市は、農業(特にメロン・トマト・いちご)と製造業が盛んな地域です。ブラジルをはじめとするラテンアメリカ系外国人コミュニティが形成されており、ポルトガル語の看板や外国語学校も見られます。多文化共生の先進地域として注目されています。
- 総人口:60,596人
- 外国人住民数:6,842人
- 外国人比率:11.3%(県内1位)
- 代表的なスポット:水海道あすなろの里・飯沼観音
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第2位 結城郡八千代町 ― 外国人比率9.7%
| 国籍・地域 | 在留外国人数(令和6年12月) |
|---|---|
| ベトナム | 695人 |
| インドネシア | 426人 |
| スリランカ | 213人 |
| 中国 | 184人 |
| ラオス | 116人 |

結城郡八千代町は、総人口21,082人に対して外国人住民が2,051人、外国人比率9.7%で県内第2位です。
農業が主要産業の八千代町では、農業分野の外国人技能実習生・特定技能外国人が多く居住しています。グライダー滑空場があることでも知られ、農業と外国人コミュニティが共存する地域です。
- 総人口:21,082人
- 外国人住民数:2,051人
- 外国人比率:9.7%(県内2位)
- 代表的なスポット:八千代グライダー滑空場・農村公園
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第3位 鉾田市 ― 外国人比率8.7%
| 国籍・地域 | 在留外国人数(令和6年12月) |
|---|---|
| インドネシア | 1,415人 |
| ベトナム | 1,027人 |
| 中国 | 541人 |
| カンボジア | 387人 |
| タイ | 214人 |

鉾田市は、総人口46,537人に対して外国人住民が4,066人、外国人比率8.7%で県内第3位です。
涸沼湖畔に位置する鉾田市は、メロン・いちごの名産地として知られます。農業(メロン・いちご・さつまいも)での外国人技能実習生が多く就労しており、大竹海岸など観光資源も豊富です。
- 総人口:46,537人
- 外国人住民数:4,066人
- 外国人比率:8.7%(県内3位)
- 代表的なスポット:涸沼・鉾田いちご狩り・大竹海岸
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第4位 坂東市 ― 外国人比率8.7%

| 国籍・地域 | 在留外国人数(令和6年12月) |
|---|---|
| ベトナム | 702人 |
| パキスタン | 627人 |
| フィリピン | 567人 |
| インドネシア | 469人 |
| スリランカ | 384人 |

坂東市は、総人口52,143人に対して外国人住民が4,523人、外国人比率8.7%で県内第4位です。
利根川・鬼怒川に囲まれた坂東市は、農業(ネギ・米・いちご)が盛んな地域です。外国人技能実習生・特定技能外国人が農業分野で多く就労しており、ブラジル系・ベトナム系を中心とした外国人コミュニティが形成されています。
- 総人口:52,143人
- 外国人住民数:4,523人
- 外国人比率:8.7%(県内4位)
- 代表的なスポット:猿島城・坂東市観光いちご園
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第5位 下妻市 ― 外国人比率7.6%
| 国籍・地域 | 在留外国人数(令和6年12月) |
|---|---|
| ベトナム | 750人 |
| フィリピン | 424人 |
| ペルー | 332人 |
| インドネシア | 319人 |
| スリランカ | 307人 |

下妻市は、総人口42,071人に対して外国人住民が3,201人、外国人比率7.6%で県内第5位です。
砂沼や豊かな農地に囲まれた下妻市は、農業・製造業が盛んです。外国人技能実習生・特定技能外国人が農業・工場で多く就労しており、映画「下妻物語」の舞台としても知られています。
- 総人口:42,071人
- 外国人住民数:3,201人
- 外国人比率:7.6%(県内5位)
- 代表的なスポット:砂沼広域公園・下妻市ベリーベリーファーム
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茨城県 外国人比率 TOP10グラフ

茨城県における外国人居住の特徴
茨城県の外国人住民分布には、以下のような特徴が見られます。
- 県西・県南地域(常総市・八千代町・坂東市・下妻市・境町など)に外国人比率の高い市区町村が集中
- 農業(メロン・いちご・ネギ等)での外国人技能実習生・特定技能外国人が比率を押し上げている
- つくば市は研究機関・大学が多く、外国人研究者・留学生が多数居住(絶対数13,909人で県内最多)
- ブラジル系・ベトナム系・フィリピン系などの外国人コミュニティが形成されている地域も多い
- 鹿嶋市・神栖市など鹿行地域でも製造業での外国人住民が増加傾向
まとめ
茨城県では常総市(11.3%)・結城郡八千代町(9.7%)・鉾田市(8.7%)が上位3位を占め、全国でも外国人比率の高い地域として知られています。農業・製造業での外国人技能実習生受入と、つくば市への外国人研究者・留学生集中が茨城県の外国人居住の二大特徴です。
茨城県の外国人 国籍別ランキング(令和6年末)
法務省「在留外国人統計(令和6年12月末)」による茨城県在住の外国人の国籍別内訳です。
| 順位 | 国籍・地域 | 人数 |
|---|---|---|
| 1位 | ベトナム | 20,287人 |
| 2位 | 中国 | 12,959人 |
| 3位 | フィリピン | 12,037人 |
| 4位 | インドネシア | 10,529人 |
| 5位 | ブラジル | 5,908人 |
茨城県ではベトナムが最も多く、ベトナム・中国・フィリピンを中心とした外国人が居住しています。技能実習・特定技能・留学生として来日した方が多く、農業・製造業・サービス業で活躍しています。在留外国人の国籍構成は地域の産業・歴史・地理的条件を色濃く反映しており、多様な文化的背景を持つ人々が地域社会に貢献しています。
茨城県の治安情報もチェック
外国人が多い地域の治安が気になる方は、関東地方の治安ランキング記事もあわせてご覧ください。市区町村別の犯罪発生率や住みやすさの観点から、茨城県周辺の治安情報を詳しく解説しています。
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茨城県は関東地方の北東部に位置し、農業・製造業・研究学術都市として多彩な顔を持つ県です。つくば市には筑波研究学園都市があり、研究機関や大学が集積していることから、外国人研究者や留学生が多く居住しています。また、水戸市・土浦市・つくばみらい市などの都市部では、製造業の工場が集積しており、ベトナム・中国・ブラジルなどからの外国人労働者が多く働いています。
農業分野でも、茨城県は全国有数の農業県として知られており、野菜・果物の産地では農業技能実習生の受け入れが盛んです。鹿行地域や那珂地域の農家では、メキシコやフィリピン出身の実習生が作物の栽培・収穫に従事しており、農業の担い手不足を支えています。近年は技能実習から特定技能への移行も進んでおり、長期定住を選ぶ外国人も増加しています。
茨城県では多文化共生の推進に向けた取り組みが進んでおり、外国人住民向けの日本語教室や生活相談窓口の整備が各市町村で進められています。今後も外国人居住者の増加が見込まれる中、地域社会と外国人住民が互いに支え合える環境づくりが茨城県の重要な課題となっています。特に首都圏に近い立地を活かし、物流・サービス業での外国人雇用も拡大しており、多様な背景を持つ人々が共に活躍できる社会の実現が期待されています。今後の施策の展開が注目されます。県全体での連携強化が急務です。



